【頭かしら
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愛知県は練り頭(ねりがしら)、石膏頭の主要産地のひとつです。
本頭(ほんがしら)と呼ばれる「練り頭」の他に「石膏頭」、「プラ頭」などがあります。
本 頭
本来は木彫りの頭を指しますが、桐塑(とうそ)を使った練り頭が主に本頭と呼ばれます。
土台となる桐塑の肌理が粗いため胡粉(ごふん)を重ね塗り、堅牢で美しい仕上がりです。塗り重ねや目鼻の
切り込みによってひとつひとつ微妙に異なった表情になります。
石膏頭
桐塑の代わりに石膏で型を取ったもので、肌理が細かいので胡粉の塗り重ねが少なくてすむ利点があります。できあがりは練り頭とほとんど見分けがつきませんが、ひとつひとつの表情の変化が少なく、均一な仕上がりです。
プラ頭
プラスチック製の頭。水性の胡粉はのらないので、原材料で肌の色を出すか、油性塗料で仕上げがされます。眉などの描き方以外、まったく同じ頭になります。
【結髪けっぱつ】
頭の髪の生え際に入れた切れ込みに髪を植える場合と、カツラのように別に作ったものを頭にのせる場合があります。上物はスガという細い絹糸を用い、人間と同じように結うため高い技術を要し、
繊細な美しい仕上がりになります。
【着付け】
愛知県は雛人形の着付けの主要な産地のひとつで、関東、近畿、関西をはじめ全国に出荷されています。
わらなどで作った胴体に下ごしらえをした後、着物を着せていきます。「本着せ」、「本着付け」ともいいますが、「実際に着るのとまったく同じように仕立てて着せてある」わけではなく、表着、単衣、唐衣のいくつかが実際と同じように仕立ててある程度のことが多く、小袖や袴、五つ衣まですべて実際のように仕立てて着せることはまずありません。
一部を省略、強調しながら、全体として調和の取れた美しい姿を作り出すことが人形師の技術なのです。
【裳も】
裳裾(もすそ)、裳袴(もばかま)とも呼ばれます。十二単の装束の最後につけるもので、
これに付けられている紐で十二単全体がまとめられものです。普段には装着されないものだけに、
季節や場所、位によってさまざまな文様があります。
【雪洞ぼんぼり】
岐阜県が雛雪洞の最大の産地です。菊灯といわれる、台が菊の花のようになっているものや、丸形、六角のもの、火袋の丸いものや細長いもの六角のものなど、いろいろな形状のものがあります。電器付のものがほとんどですが、近年、電池で灯るものも考案されました。
【雛道具】
静岡県が主な産地です。「膳揃い」というお雛さまにお菓子やお料理を供えるための道具と、「嫁入り道具」という箪笥や牛車などに分けられますが、ふつうはひとまとめに雛道具と呼ばれます。
親王飾、三段飾、七段飾など飾り形で道具の種類や数が異なります。
木製とプラスチック製に大きく分けられますが、木製品でも車輪やお椀など一部に樹脂製品が用いられることが多いようです。
塗装色や蒔絵文様はさまざまで、雛人形や屏風、台などに合わせられます。
【桜橘】
岐阜県、愛知県が主要産地です。桜橘だけでなく、紅梅白梅などさまざまな花が作り出され全国に出荷されています。
【裂地きじ】
京都が主な産地です。金襴、唐織りなど、雛人形に用いられる織物は「裂地」と呼ばれます。高級品の絹織物からポリエステル、レーヨンなどの化繊のものがあります。
近年は、絞りや友禅なども用いられることがあります。
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雛人形の生い立ちと発展
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