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一領の雛人形は多くの職人のコラボレーションでできています。ここでは、女雛を例にとってご紹介します。 |
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頭 |
顔の部分 → 頭師
髪の毛の結髪 → 結髪師 |
胴 |
胴体
裂地(織物) → 機屋(はたや)
仕立て、着付け → 着付師
手足 → 手足師 |
持ち物 |
檜扇、釵子(さいし・髪飾り) → 小道具師
※この他にも、眼球や髪の毛、裳(も)、刺繍など
多くの職人が関わっています。
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桐塑頭のできるまで |
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(1)
桐の木の粉に正麩糊(ふのり)を混ぜて練った、粘土のような桐塑を型にはめて原形をとります。 |
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(2)
胡粉(カキの貝殻の粉末塗料)を何重も塗り重ね、眼の所には「置き上げ」といって厚く盛り上げます。
すでにこの下にはガラスの目玉が入っていて、あとでまぶたを彫って眼を切り出します。
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(3)
仕上げの胡粉をさらに塗り重ね、お化粧をして、髪を結ってできあがり。
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胴のできるまで |
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(1)
木胴とわら胴。この他に、桐塑や発泡スチロールなどのものがあります。
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(3)
胴に下ごしらえをし、腕を付け、襟を貼り袴をはかせたところです。
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(5)
手を取付け、腕を折ります。襞をとるなど装束のかたちを整え、頭を取り付けます。
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一体の雛人形にこんなにたくさんの職人たちが関わっています。どれひとつ足りなくても完成しないものばかりです。
また、これ以外にも眼球をつくる人、絹糸で髪の毛をつくる人、刺繍や金彩を施す人など、細かく専門職を数えればきりがないほどです。こうして、それぞれの熟練した職人たちの共同作業で世界に類を見ないといわれる完成度の高い人形、「雛人形」はできあがるのです。
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